悩ましい角型フィルター選び

角型フィルターを知ったきっかけは「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」が
発売になった時に、フィルターが付かないレンズはどうやってフィルターを使うのだろう?
と疑問に思って調べたときでした。

それまではカメラ歴も浅く円形のフィルターしか知らなかったので、角型フィルターの
値段の高さにビックリしたのを覚えています。その後は撮影で使う機会もなく半ば記憶から
消えかけていましたが、最近になり風景写真を本格的に撮影しよう!と決心し
角型フィルターの購入で悩んでいます。

角型フィルターの便利なところ

製品としては円形でも角型でも同じような効果が出るフィルターが発売されていますが
円形だとレンズの口径ごとにサイズを用意しなければならいので、口径の異なる多数の
レンズを持っているとレンズ毎に揃えなくてはなりません。

しかし角型フィルターであれば口径が変わる場合でも比較的安価なアダプターリング
を追加購入するだけで使いまわせる利点があります。

またハーフNDの場合、円形フィルターだとレンズと一体型になってしまうため
構図を決めてからフィルターの効果を調整する事が難しいのですが角型フィルターだと
構図を変えずに簡単に効果を調整できるのですごく楽になります。


NiSi カメラ用角型フィルター Graduated Neutral Density GND8 Soft nano Grad ND 0.9 100 * 150mm 光量調節用

それとフィルターホルダーを使えば角型フィルターを何枚も刺せるようになるので
複数のフィルター効果を使うことができるので表現の幅が広がりますね。

ただデメリットとして、様々な口径で使いまわせるとしても1枚辺りの値段が
高めなので初期投資の金額が高くなることでしょうか。
ここが一番の悩みどころです(というか悩んでます…)

購入を検討している角型フィルターの種類

角型フィルターには色味を強調するものや、クロスフィルターのように特殊効果を
与えるようなものなど様々な種類がありますが、購入を考えているフィルターは
階調を整える為に必要な「ハーフND」と、シャッタースピードを遅くしたい時に使う
「NDフィルター」の2種です。

ハーフNDとは名前のごとく、フィルターの半分だけに減光効果があるNDフィルターで、
半分だけNDがかかるので輝度差が激しい被写体でもその差を軽減する事ができます。

海外の製品だと「GND(Graduated Neutral Density)」と表示されているものが
ハーフNDフィルターでNDの濃度が「0.9」とか「9stop」とか表示されています。
日本だと「ND8」というような表示になっているのでちょっと慣れが必要ですね。

またハーフNDにはND部分と何も無い部分がグラデーションになっていますが
そのグラデーションが滑らかなのを「ソフト」といい、グラデーションがはっきり
分かれているものを「ハード」といいます。

輝度の境界線がハッキリしている被写体ではハードタイプを、境界線が曖昧な場合
ソフトタイプを使うというのが定石のようですが、レンズの前でフィルターを
手で持ち、シャッターが開いている間にフィルターを振って手動で効果を調整する
力技も可能です。

NDフィルターはレンズに入る光を暗くするためのもので
シャッタースピードを遅くしてスローシャッターで撮影する場合や、明るくて
開放で撮影できない場合に減光する時に使います。
ND4なら減光量は1/4、ND1000なら減光量は1/1000になります。

どの角型フィルターを買うか!?

角型フィルターだとLEEやCokinが有名どころですが、どちらも安価な角型フィルター
だと製品が樹脂製になっています。樹脂製は価格が安いのが魅力的なのですが
色被りが大きかったり、経年劣化で変色する場合もあるようなので品質が不安です。

かと言って性能が良いガラス製の角型フィルターを購入するとなると凄く高いんですよね。
例えばcokinのNUANCESだとGNDフィルター(100*150mm)が定価で4.5万円もします!

さすがにフィルター1枚にそこまでの金額は掛けられないので、ガラス製角型フィルターで
良いものがないか調べると「NiSi」という中国のメーカーが品質のものを発売している
事が分かりました。


既に使っているNiSi製のND4円形フィルター

NiSiについては円形フィルターを既に持っており、品質も問題なく使えているので
このメーカーの角型フィルターで揃えようかと思っていたところ、今度は「KANI」という
中国メーカーが角型フィルターを販売してきたのです。

KANIと聞くとカメラバッグなどのイメージしかなかったのですが、まさかフィルター
の販売を開始したとはビックリです。


【KANI】 カメラ用角型フィルター +MC SOFT GND0.9 光量調節用 超広角レンズに対応できる (150*100*2mm)

まだ発売したばかりで使っている人も少なくネット上でもレビューが少なく情報が
偏っているので品質が良くてもちょっと疑心暗鬼なところではあります。

結局どの角型フィルターを買うのか?

角型フィルターを一式そろえるとなると結構な金額になってしまうので何を揃えるのか
どのメーカーのものを買うかで引き続き悩んでいます。

KANIの角型フィルターは1枚辺りだとNiSiの角型フィルターより若干安いのですが
NiSiはセット品も販売しており、セット割りで安く揃えることができます。
(しかもフィルターホルダーなどアクセサリーが付いています。)

更にNiSiはフィルターの種類が充実しておりNDの濃度バリエーションも多く
将来性揃える場合でも不自由がありません。

性能を見るとKANIのフィルターはNiSiよりも良いようなので余計に悩ましいです。
というのを今年に入ってからずっと迷っています。

うーん、考えれば考えるほどドツボにハマっていきますね(泣)


【KANI】フィルター5点+ホルダーセット (SOFT 100X150・REVERSE 100X150・ND1000 100X100・ND64 100X100・CPL for 100mm Holder・Filter Holder for 100mm)


NiSi フィルターセット中級版  100mm System V5 filter holder +100x150mm Multi-coated Graduated ND Filter+ 100x100mm Nano Multicoated IR ND Filter + Leatherette Storage Case +Cleaning kit (100mm Advance Kit)

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